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静かなる公害④人工の毒は消えない…

2021年11月24日(水)

人工の毒は消えない

1956年ごろから、水俣周辺では
脳性麻痺と診断される
子供の発生率が上昇していました。

水俣病が発生したころは
母親の胎盤毒物を通さないものと
考えられていました。

ですから母親が
メチル水銀入りの魚を食べても
おなかの中の子供へと移行するとは、
どの医者も考えられなかったのです。

しかし現地調査をしていた
熊大の原田正純医師
「へその緒」の水銀量を調べ、

世界で初めて、
人工の毒は胎盤を通ることを
証明したのでした。

そこで初めて、
脳性麻痺でなく、
水銀中毒が認められ

「胎児性水俣病患者」の認定が
始まったのでした。

東京大学の白木博次教授
ネズミに天然の毒物(無機水銀)
人工の毒物(有機水銀)を注射して

どのような体内動態をとるか
を実験しました。

すると、天然の毒物は
母親の体を侵しますが、

脳や胎盤(赤ちゃん)には
影響が少ないことが判りました。

一方で
人工の毒物は広範囲に
生体を侵すことも判明しました。

動物が持っている
「命を守る仕組み」である、

「血液脳関門」「血液胎盤関門」
胎児に毒を移行させないように守り、
人類は古代より命をつないできたのです。

しかし自然界に存在しない
人工的な毒を注射した場合は、

胎盤をカンタンに通過してしまい、
胎児に影響を及ぼすことが分かったのです。

→静かなる公害⑤

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