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体に優しい、漢方・自然療法のご紹介。
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漢方の魅力を語ります。

静かなる公害①水俣病から考える

2021年11月20日(土)

さて、今回からは
水俣病などの公害から、
一歩進んで、体内解毒のことについてお話しします。

1956年(昭和31年)に
不知火海沿岸で発生した、
四大公害病の一つとして有名な水俣病

その後、公害の原因となった
新日本窒素肥料(チッソ)の工場からの
排水が停止されて50年以上が経ちます。

10年以上垂れ流された有害排水のために、
多くのいのちと健康が失われました。

しかし、たくさんの方の努力により、
いまでは水俣の海は
とってもキレイになりました。

水俣病は、工場排水に含まれた
メチル水銀が原因で
引き起こされた公害病です。

メチル水銀は脳の神経系を破壊するため、
体内に取り込まれるとけいれんや硬直、
ろれつが回らなくなるなどの症状が現れ、
やがて全身のコントロールが効かなくなり、
死をももたらすという恐ろしい病気です。

おそらく多くの方々が、
水俣病と聞いても、

「昔の話であって、
今はそんなことはない」
とか

「あれは水俣での話であって、
自分たちはそんなことはない」
と思っていらっしゃるでしょう。

しかし実は、
現代の私たちも無関係ではないのです。

水俣病の場合は、短期間に一気に
有機水銀を体内に入れたために、
様々な劇症の中毒症状が起こったのですが、

現代人の体内には、少量ずつ
徐々に徐々に水銀が蓄積している
ということがわかってきました。

重金属類が怖いのは、
体内に入ると、なかなか排泄できず
蓄積していくという点です。

人類の文明が進むほどに、
海や土が汚染されてきています。

実は、多くの現代人が、
水俣病患者の方々の体内水銀濃度
一歩一歩近づいているということなのです。

以前、
若かりし頃に訪れた水俣病資料館には、
体内の水銀の濃度を調べてくれる
設備がありましたので、
私も調べてもらってきました。

髪の毛をサンプルとして提出すると、
体内の水銀蓄積量が分かり、
全国平均との比較も出してくれます。

→静かなる公害②

 

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