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思い込みが悲劇を生む

2020年08月08日(土)

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こどもの脳活

実は、クスリの効き目というものはしばしば心理面に左右されます。全く効果のない薬でも「効くよ!」と話しておけば、数パーセント程度の人に効果が表れるのです。そのため、新たに薬を開発するときには、新薬と偽の薬(プラシーボ)の二つの薬を用意することになります。そしてほとんどのケースでは偽の薬を投与されたグループでも数パーセントに症状の改善が見られます。この「偽の薬でも効果が現れることがある。」ということから、「思い込み」はある意味、迷いを消し去る効用があることが分かります。

しかし、一方で、思い込みは時に悲劇を生むこともあります。たとえば、血液型の性格診断がそれです。「A型は神経質」とか「B型は協調性がない」といったレッテル(思い込み)から、「私はAB型だけは無理!」「A型と一緒にいてもツマンナイ!」「O型はマイペースだから疲れちゃう!」といった安易な固定観念を持つことがあります。しかし、そんな思い込みは自分で作り上げた幻想にすぎません。

そして、この先入観という色眼鏡をかけている限り、「真実」を見ることはできないのです。それどころか、思い込みが強ければ強いほど、怒りや不安などのネガティブな感情に支配されることにもなりかねません。

しかし、ほとんどの人は、不登校や引きこもりの人たちを色眼鏡で見ています。心のどこかで「怠けている!」「甘えている!」と思っているのです。そして困ったことに、教師や友達、さらにはご両親でさえも、心のどこかにそう言った気持ちを持っています。そのため、ちょっとしたことで子供と言い争うと、「なぜ、学校に行かないの!」「甘えてるんじゃない!」「怠け病だ!」と、うっかり口を滑らせたりしてしまいます。

こういった言動は、不登校が「心の弱さ」「気持ちの問題」だと思い込んでいる人ほど多く見られます。また、この言動の裏には、不登校や引きこもりという状態に対し、強い怒りの感情があります。そのため、子供に対してだけでなく、夫婦間で衝突することも多いものなのです。

さらに厄介なことは、当人が本当は学校に行きたいと思っていることです。しかし、現実には学校にいけません。ただでさえ自分でも理解できないうえに、両親にも理解してもらえません。さらには、自分のことで両親が衝突しています。こういったことから、彼らは一人で悩みを抱え込み、さらに殻に閉じこもることになってしまうのです。

長期化でさらに不安に

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