からだに、おせっかい。
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体に優しい、漢方・自然療法のご紹介。
「応急処置」から「からだづくり」まで
漢方の魅力を語ります。
年齢を重ねても…
先日、横浜に研修でいってきました。
その際、平塚まで足を伸ばしまして、
ある方にお会いしてきました。
吉野勝博先生。
平塚にお住まいの獣医さんです。
先生は、若い頃にクロレラの素晴らしさを
畜産の現場で目の当たりにし、
獣医師としての診察の中で様々な
クロレラの効能を見てきました。
畜産の現場では人工飼料で肥育している豚に
クロレラを食べさせると、
健康状態、繁殖力、精神安定力、回復力、肉質など
全ての面で大幅に向上するということが分かり、
先生ご自身もバイオリンクをしっかり摂って、
元気に活動されてきました。

ペットの難病にクロレラエキスを用いて改善させたり、
これまで数々の症例を出されたことでも有名で、
前々から一度お邪魔したいとは思っていました。
実は、今から5年前、
先生が85歳の頃に獣医科医院を改装することになり、
ご自身も脚立で天井に登って、
屋根裏の解体作業をやっていたところ、
誤って足を踏み外し、
天井ごと1階の床に叩きつけられました。
内臓の位置が変わってしまうほどの衝撃によって、
腹部の大出血を起こし、
駆け付けた救急隊員も医師も、
厳しい状況を覚悟され、ご家族にも伝えられました。

先生ご自身は、集中治療室でもうろうとした意識の中で、
医師たちの「もうダメだ」という言葉を
聞いたことにより、「絶対生きてやる!」と発奮されたそうです。
術後一命を取り留められた先生は、
病室に503をずらりと並べ、回復に専念されました。
「万が一回復しても車椅子生活でしょう」
という医師の予想を遥かに上回り、
それから2~3年かけて
内臓の位置がすべてあるべき場所に戻っていき、
文字通り全快されました。
事故から5年。
現在90歳で足取りはしっかり、
握手もびっくりするほど力強く、
九州から来た田舎者の私に、健康づくり、食の大切さ、
薬屋の使命に至るまで理路整然と説いてくださいました。

生まれ持った体質はみんなそれぞれ違いますが、
体づくりをコツコツ続けていれば、
いざという時の回復力、修復力を、だれでも備えることができます。
テレビでは病院での特殊な手術や、
ゴッドハンドと言われる医師などがクローズアップされますが、
目に見えるものの背景には
患者さんの治る力が隠れています。
最終的には自分でコツコツ取り組んだ体づくりが、
運命を決めると言っても過言ではありません。
病気が判ってから、健康を損なってから、事故に遭ってから、
ようやく体づくりの大切さに気付くのが私たちですが、
命の入れ物であるこの体を少しでも手入れしながら、
コツコツと健康体を作っておきたいものです。

私たち薬屋の仕事も、病気を治すこと以上に、
その方が本来持っている力を発揮できる体づくりの
お手伝いをすることだと思っています。
応急処置や治療はやってもらえますが、
体づくりは自分で取り組まなければなりません。
いや、自分で取り組めるということが
本当に素晴らしいことです。
吉野先生の力強い右手の感触を思い出しながら、
晴天の富士山に見送られて帰ってきました。
















