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漢方の魅力を語ります。

不登校の理由はとても曖昧

2021年07月13日(火)

カテゴリー
こどもの脳活

前回は、
不登校や引きこもりが長引くことの問題について
でした。

不登校のお子さんにその理由を聞くと、
一般的に次のような曖昧な話をします。

「みんなが悪口を言う…ような気がする」
「いじめられている…ような気がする」
「先生が私だけに厳しい…ような気がする」

特に不登校の場合は、ご両親も含めて
最も気にするのがいじめの問題でしょう。

しかし、いじめが原因の不登校は、
全体の1%程度だという統計がありますので、
ほとんどの子供は該当しません。

理由は後付け

では、なぜ、彼らは
曖昧なことを理由として話すのでしょうか。

実は、ほとんどの場合、
彼らの話す不登校の理由は
後付けで考えたものです。

彼らは、ほとんどのケースで
具体的な理由を話すことができません。

「何かをされた!」と言う
具体的な事実は無いのにもかかわらず、
本人がそう感じているのです。

そしてこれは、何も
不登校の子供たちに限りません。

引きこもった大人たちも、
「人が笑っているのをみると、
自分のことを笑っているような気がする」
とお話しされることがほとんどです。

さらに、こういった傾向は、
社会人として仕事をしている
人たちの中にも少なくありません。

例えば、ある21歳の女性が
初めて来店された時
「会社の上司も同僚も…」と、
不満と悪口を30分以上もまくしたてました。

そんな彼女が1ヵ月後には
「あれは勘違いでした。
本当はみんな親切で…」
と、手のひらを返したようなお話をされました。

また、ある35歳の女性も
「私が仕事をしていると、
みんながいろいろケチをつけてくる」
と話していましたが、

やはり1ヵ月後には
「ケチをつけていたのではなく、
私の仕事が雑だったのでアドバイスをして
くれていたのだとわかりました」
と話してくれました。

そして不登校の彼らも、
学校に行くようになると
同じことを話してくれます。

「みんな、私の悪口は言ってなかったし、
意地悪をされていなかった!」と。

彼らに不登校を続ける理由を尋ねると、
その1番は「不安など情緒的混乱」で、
これは不登校児の3割以上が
訴えていることです。

そしてその質問に対する回答が、
「〇〇をされている
…ような気がする」

といった回答です。

こういったケースで最も気になることが、
不登校の背後にいじめがあるのかどうかです。

そのため、大人たちは
「なぜ、学校に行かないの?」
「いじめられているの?」
といった質問をしつこく子供たちにします。

しかし、
その答えはとても曖昧なものですから、
大人たちはさらに子供を
問い詰めることになります。

だからこそですが、
こんな時の私たち大人の対応が
問題を大きくしてしまうのです。

脳活漢方とは…?

不登校の子供はなぜ情緒が乱れるのか?

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