からだに、おせっかい。
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体に優しい、漢方・自然療法のご紹介。
「応急処置」から「からだづくり」まで
漢方の魅力を語ります。
「パンやラーメンを食べると、すぐにお腹が空く」
こんな経験は誰にでもあると思います。
パンやラーメンといった、
精製された食品は消化も吸収も早く、
血糖値の上昇も早いのです。
これが、すぐに「空腹」を感じる理由です。
逆に玄米や雑穀など、
未精製の食品は消化に時間がかかるため、
糖分もゆるやかに吸収されます。
このとき、血糖値を下げる働き
をするのがインシュリンです。
血糖値が緩やかに上昇する場合には、
インシュリンもゆるやかに
分泌されることになります。
つまり、
血糖値の上昇がゆるやかな場合、
その分下がるのもゆっくりなのです。
「空腹」は血糖レベルが
下がることで感じますから、
未精製の食品は
〝腹持ちがいい”ことになります。
これは、玄米ごはんを食べている人なら
おわかりいただけるでしょう。
一方で、
血糖値の上昇が速い精製食品の場合、
それを適正値にするため
身体はインシュリンを大量に
分泌することになります。
これで血糖値が素早く下がり、
すぐにお腹が空きます。
こういった仕組みは正常なもので、
ここまではまったく問題ありません。
ただし、体の仕組みとは
遺伝子レベルでできあがったものです。
未精製の穀物を主食にして
少なくとも2000年以上。
インシュリンの分泌は、
その血糖レベルの変化を前提に
分泌されていると考えられます。
そして玄米を食べると、
少なくとも4~5時間は空腹になりません。
つまり、
パンやラーメンによる血糖値の上昇も、
玄米レベルの4~5時間は続くと
体の仕組みは判断している
のではないでしょうか。
結果、急激な血糖値の上昇に対し、
インシュリンは必要以上に、
猛烈な量が分泌されてしまう…。
これが「低血糖症」です。
インシュリンの過剰分泌により、
血液中の糖分濃度が
正常の範囲を超えて下がってしまう。
そのため、
体は常にエネルギー不足の状態に陥ります。
その影響を
もっとも受けるのが「脳」です。
血糖値が下がったままでは
正常に働くことができず、
不安になったり、頭がボーっとしたり、
集中力がなくなったり、無気力になったりします。
そこで脳は
アドレナリン (イライラ) の分泌を促します。
肝臓にためた糖分を血液中に出し、
正常な血糖値にするよう指令を出します。
このとき、気分が高揚し、
ときに攻撃的になるのです。
そして、低血糖症の場合、
この状態が長く続くことになりますし、
それが何度も繰り返されます。
また、この仕組みは
自律神経を刺激することになります。
精神的にも肉体的にも、
情動反応を起こすにはぴったりの条件です。
きっとあなたのお知り合いのなかに、
缶コーヒーや炭酸ジュースを
習慣にしている人がいらっしゃると思います。
大人でも子供でも、
そんな人はキレやすくありませんか?