からだに、おせっかい。
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体に優しい、漢方・自然療法のご紹介。
「応急処置」から「からだづくり」まで
漢方の魅力を語ります。
ストレスで大量の栄養を消費する
脳は知覚の中心です。
したがって、栄養素の不足があれば、
脳は敏感になります。
仕事や人間関係だけでなく、
栄養不足も脳にとってストレスになるのです。
そういったストレスが、
脳を過剰に興奮させ、
さらに栄養を消費させます。
そして消耗が進めば、なんと
さらにストレスを感じやすくなってしまう
という悪循環に陥るわけです。
たとえば、ストレスを感じると
副腎からアドレナリンが分泌されますが、
ビタミンCは、この
アドレナリンの生成に不可欠です。
つまりストレスが長く続くほど
ビタミンCは欠乏してしまいます。
また、ストレスが続くと
コルチゾールが副腎で合成されます。
コルチゾールはストレスに対する
抵抗力を強化します。
この副腎の機能を助け、
コルチゾールの合成を促す
働きをするのがパントテン酸です。
不足するとイライラや、不眠、
倦怠感といった症状が出てきます。
カルシウムが不足すると
神経が興奮することで
「イライラ」することが知られていますが、
マグネシウムはさまざまな働きで
神経の興奮を抑えます。
精神の安定や鎮静に働く
神経伝達物質のセロトニンの
生成時にもマグネシウムが必要です。
また、マグネシウムも
副腎皮質の機能を助ける
働きがありますので、
抗ストレスホルモンの生成に関わっています。
さらにはマグネシウム自体にも
抗ストレス作用があります。
マグネシウムは神経の興奮を抑える
働きがありますから、不足するとイライラしてきます。
このように、ストレス時には
さまざまな栄養素が
大量に消費されることになります。
多くのビタミンやミネラル、アミノ酸、
酵素などがストレスに関わっています。
モラ夫さんはストレスの固まり
と言ってもそれほど言い過ぎではないでしょう。
そして、それは
被害者のあなたも同じです。
お互いに責め合うよりも、
まずは十分な栄養を補うのが
「はじめの一歩」となるのです。