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不登校、引きこもりの背景は、「人の脳」と「動物の脳」のせめぎ合い

2021年04月17日(土)

カテゴリー
こどもの脳活

不登校や引きこもりの背景には、情緒の混乱があります。
脳の中では、普段どのようなことが優先的に行われているのでしょう。

私たちの頭蓋骨を開けると、どなたもご存知の右脳と左脳があります。
そして、大まかに言えばここが人の脳と呼ばれる大脳新皮質で、知性や理性を生み出すところです。
この右脳と左脳を取り払うと、その下にあるのが大脳辺縁系。
ここが動物の脳と呼ばれる部分で、私たちの本能的な働きはここが担当しています。

道を歩いていて「ヘビだ!」と身構えてしまうのは動物の脳(大脳辺縁系)のおかげです。
危険を回避するために、動物の脳は五感を総動員していつもアンテナを張っています。
そしてその後、「なんだヒモじゃないか!」と判断するところが人の脳(大脳新皮質)です。

重要なのは、必ず動物の脳が先に判断し、人の脳が後でそれを修正している点です。
これは動物が生き残るには危険を回避することを何よりも最優先する必要があるからです。

昔の話で恐縮ですが、幼児が集団で予防接種を受ける時のことです。
まだ注射すらしたことのない幼児が、誰かが泣き出すことで一斉に泣き出したりします。

これは泣き声を聞くことで、彼らの脳が「何か危険なの?」と怯えているからだと考えられます。
また白衣を見ただけで泣き叫び出す子供がいます。
これはほとんどのケースが注射の記憶でしょう。
注射をされたときの「痛い!」と言う記憶から「白衣が痛いことをする」と関連づけて記憶しているからです。

こんな時、いくら看護師さんや先生方がなだめても、なかなか泣きやみません。
これも動物の脳の働きが人の脳の働きに勝っているからです。

このように、特に子供時代は、理性や知性の働きを、強い情動反応が押さえつけます。
なぜなら、脳は最初から完璧ではないからです。

脳は成長するのです。
そして、動物の脳が3歳程度で成熟するのに対し、人の脳は3歳ごろから成長を始め、10代後半までゆっくりと成熟していきます。
様々な経験や体験を重ねることで、ありとあらゆる状況に適応できるように成熟していくことになるのです。

注射は、何歳になっても痛いものです。
しかし、高校生にもなれば泣く子はいません。これは人の脳が成長しているからであり、動物の脳から発せられる「危険」と言う情報を、理性や知性の力で押さえつけることができるからです。

ある程度成長すれば、情動を司る大脳辺縁系は、知性を司る大脳新皮質によってうまくコントロールされています。
ところが、脳が消耗し栄養状態が悪くなると、暴れ馬を乗りこなすことができなくなり、過敏な反応をしてしまうことになるのです。

不登校や引きこもりの原因は、情緒の混乱にあります。
脳に余裕をつけて、過剰反応を鎮めることでようやくスタート地点に立てるのです。
こんなときに漢方的なアプローチがとても役に立つのです。

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