からだに、おせっかい。
ブログ
体に優しい、漢方・自然療法のご紹介。
「応急処置」から「からだづくり」まで
漢方の魅力を語ります。
「魚を食べると 頭が良くなる?!」
魚を食べると頭が良くなるという理屈
とくにDHAやEPAを多く含んだ青魚を食べると、
頭が良くなりますし、
物忘れや認知症にも良いとよく言われていますが、
その理屈をご紹介しましょう。
私たちの細胞は「細胞膜」で囲まれています。
この細胞膜の仕事ですが、
簡単に言うと関所として働いています。
栄養をとり入れたり、
細胞が使ったゴミを捨てたり、
外からの異物の侵入を防いだりといった働きをしています。
また、神経は電気信号で情報を伝えますから、
それが漏電しないようにするのも細胞膜の重要な役割です。

この細胞膜は大まかに言えば脂でできており、
それは脂肪酸という成分です。
そして脂肪酸には、
飽和脂肪酸(肉)と不飽和脂肪酸(魚や植物)の2種類があります。
「飽和」と「不飽和」と両極端な名前がつけられていますが、
その名の通り、このふたつの脂肪酸は性格がまったく違います。
そしてこれは、私たちの体温を基準に考えるとよくわかります。
私たちの体温は、おおよそ36度。
肉は鳥と牛と豚の3種類が主ですが、
空を飛ばないニワトリの体温が一番高くて42度、
牛が39度後半、豚が38度後半です。
そのため、その体温で安定している脂は、
私たちの体温では溶けませんから、
それが細胞膜に使われたら固くなります。
一方で、魚の体温はというと、
それはその魚が住んでいるところの水温です。
つまり、すべての魚は、その体温が人よりも低いことがわかります。
そして、魚の体温で固形の脂ですが、
氷が溶けて水になるように、
人の体温では溶けることになります。

この脂肪酸が私たちの細胞膜に使われると、
それはやわらかな関所となります。
それで栄養とゴミの出し入れがうまくいきます。
これが、魚を食べると頭が良くなるという理屈の根拠です。
ただし、魚の脂肪酸が必ず良いというわけではありません。
たとえば、魚の脂はやわらかいことが長所でもありますが、
それは欠点でもあります。
なぜなら、とても酸化されやすいからです。
つまり、すぐに錆びてしまいます。
だから、魚を食べる人は十分に抗酸化物質を摂らなければいけません。
魚もお野菜もしっかり食べるのがいいんでしょうね。
逆に、肉の脂肪酸は、その構造から酸化の影響を受けにくくなります。












-340x340.jpg)


