からだに、おせっかい。
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体に優しい、漢方・自然療法のご紹介。
「応急処置」から「からだづくり」まで
漢方の魅力を語ります。
研究者が違うだけで、これほどまでに結論が違う医学界
― 事実はもっとシンプルだ ―
「△を〇にする503・源液」
1994年の朝日新聞に京大の内田教授が研究したナチュラルキラー
(NK)細胞の元気度を表す「NK細胞活性」の記事が載りました。
NK細胞は白血球の中でもガン細胞を殺す主力部隊として有名です。
内田教授が2000人以上のガン患者を調べたところ、
このNK細胞活性の活性によって手術後の生存率に
明らかな差があることが分かりました。
手術前から元々NK活性が高い人は、
ガンの手術後5年たった後も、
8割の方が再発転移なく過ごしていたのに比べ、
NK活性が低い人は、2年以内に100%の方が再発したのです。

そこでこのNK活性が低い人に免疫強化法を試みたら、
その半数ほどはNK活性が上がり、
結果としてこの人たちの群は、
元々NK活性が高い人たちの群と同じ成績となり、
再発転移をまぬがれたとあります。
このNK細胞の活性すなわち免疫力の強さが、
癌治療の予後の指標になるということで、
このあと「免疫療法」が新しい治療法として医学界に登場してきました。

「免疫療法」は自分自身のNK細胞を取り出した後、
体外で培養して数百倍から数千倍に増殖活性化させ、
体内に戻します。
保険適応外なのですべて実費で、
1クール6回受けるのに当初200~300万の治療費がかかっていました。
副作用はほとんどの方に発生し、発熱を伴った関節の痛みや、
筋肉のだるさ、吐き気、頭痛などです。
元々は自分の細胞だったものを戻すのに、どうして副作用が出るのか?
それは、どれだけの数や強さのNK細胞が、
今その人にどのくらい必要なのか考慮なく
ただ培養して戻しているだけだからです。
元々NK活性が高い人たちは、
そもそも全身の免疫状態が比較的高かった人です。
つまり攻撃力や防御力(いわゆる自然治癒力)が
高かった人たちです。
その結果としてNK活性が高かったのです。
しかし免疫療法では、強制的にNK活性を上げているだけで、
全身の状態を向上させることは一切やっていません。
激しい中毒症状が出るのは当然なのです。
さて、左ページの記事から13年後に、
同じ京都大学が発表した記事が↓↓↓の記事です。

ガン細胞を包むように周囲に集まってきた細胞群が
「未分化骨髄球」という未熟な免疫細胞で、
この細胞群はガン細胞の塊を包んでいる膜を溶かし、
癌細胞を外へ拡がっていきやすくしていることが分かった…、
とあります。
ガンの周囲に集まった免疫細胞群は
ガンを攻撃するために集結していると考えられていたが、
実はガン細胞が周りに拡がっていく浸潤現象の水先案内人のような
役割をしているのではないか・・・と発表されたのです。
そこで、実際に「未分化骨髄球」が癌に集まらないようにする
阻害薬の開発が進んでいるとあります。
同じ大学なのに、一方は免疫細胞を活性化することで
がんの再発転移を防いだと発表したことで免疫療法という
ガンの新しい治療法の先駆けとなり、
もう一方は、免疫細胞がガンを拡げ、癌に協力する敵だったと
発表しているのです。
年数が経ったとは言え、・・・いったいどういうことでしょうか?・・・
ガン細胞や正常細胞と言いますが、
はじめからガン細胞がポンと生まれるわけではなく、
正常細胞がガン化しているという事実から見ていく必要があります。
つまり、下図の【〇→△→×】の様に細胞がガン化するのには段階があるのです。

~後編に続く~










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